矢部太郎/大家さんと僕


大家さんと僕

■かつて芸能人が「月刊カドカワ」で文章書いてたような感じかな。

第22回(2018年)手塚治虫文化賞 の短編賞を受賞した作品。 作者はカラテカの矢部氏である。東京学芸大学除籍と。 そうなのか。ちなみにお父上は絵本作家やべみつのり氏であるという。


内容としては、素朴な絵で綴る4コマもの。 実話エッセイ風、新宿区外れにある2階建ての家で送る 高齢の大家さんとの日常を描いている。 正直な話、特に上手くも面白くもない。ただし、品がある。 大家さんに品があるから、ということではあるのだが。


面白さが出ているといえば、それは、大家さんと作者との ジェネレーションギャップ。4回りほど違うので 世代のギャップというよりもカルチャーギャップに近い。 介護系のほのぼのエッセイでも近い線はいけるが、 一対一対応で密度の濃い話は専属介護か孫と祖父母的な 話でないとなく、しかし家族であるとそもそもの 前提が噛み合わないということがないので 本作のようなユニークさは生まれづらいだろう。


ちなみに、4コマで描かれているので、話は ある種ぶつ切り感がある。一方で、センテンス短めで 展開していく文章のように、4コマで一区切りがつくので、 だらだら長々と続いていくことがないという 利点も見られた。


個人的には、 本職の作家さんをまず評価し称賛するのが 大事じゃないかな、と思うのだけれど。 まぁ賞は出す側が勝手に決めればいいものではあるが。 そもそもこのクラスの漫画は、探せばいくらでもある。 本作はそれが漫画誌ではないところに 漫画家でない人が発表したから 普通の漫画と別軸で評価されたということなのだろうが。


【データ】
矢部太郎 (やべたろう)
大家さんと僕
【初出情報】小説新潮(2016年〜2017年) 【発行元/発売元】新潮社 (2017/10/31) 【発行日】2017(平成29)年10月30日発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準)
■購入:
amazon→ 大家さんと僕
1階に大家のおばあさん、2階にトホホな芸人の僕(カラテカ・矢部太郎)。 一緒に旅行するほど仲良くなった不思議な「2人暮らし」の日々は、 もはや「家族」! ?
大切な人をもっと大切にしたくなる、 泣き笑い、奇跡の実話漫画!



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