【オススメ】 久世番子/宮廷画家のうるさい余白


宮廷画家のうるさい余白 1 (花とゆめCOMICS)

■【オススメ】スペインの宮廷画家を描く、 適度な軽さに人生の重みも加えた佳作。

画家のもとで働く弟子が狂言回しとなり 語る話は、大臣の推薦で国王陛下の 肖像を描くことになった師匠の物語。


設定は17世紀のスペインの宮廷画家をモデルに、 ふたことめにはカネ、というが腕は確かな 主人公。彼が、多忙で時間のとれない 国王を描いて宮廷画家となれるのか、 という話から。まぁ内容的に なれないと題名が成立しないわけなので 回答が想定される設問なわけだが。


更に大きな物語として、 どんな肖像画も気に入らない王女の話が 軸に。これを中心に展開していくのか、 と思ったのだが、割と早々に なぜ彼女がそうした行動に出るのか、 が明かされていく。この辺は、 もっともったいぶっても良さそうなところだが、 惜しげもなくころころと転がしていく。 このテンポのよさ、きっぷのよさは、 素晴らしい。


作中では著者自身から笑い出すこともなく、 番外編のエピソードもちょっとイイ話。 そしてあとがきで最後に笑いをとって、 いや、これは上手に仕上がった。 しらけず、ふと現実に戻らない、 絶妙なかげんの雰囲気もの。


【データ】
久世番子 (くぜばんこ)
宮廷画家のうるさい余白(ブランカ)
【発行元/発売元】白泉社 (2018/5/18) 【レーベル】花とゆめコミックススペシャル 【発行日】2018(平成30)年5月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
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バロック期、スペイン王宮…宮廷画家に登用されようと、王宮を訪れた青年、シルバ・ベラスケス。そこで彼が出会ったのは、自らを描いた肖像画を切り裂く少女、イサベル姫。どんな画家が描いた肖像画も気に入らないという彼女の心中は…? 久世番子が鮮やかに描き出す、スペイン王宮絵画物語、開幕!


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