河内遙/涙雨とセレナーデ


涙雨とセレナーデ(1) (Kissコミックス)

■現代の高校生が、明治時代にタイムスリップ。 自分と容姿も名前も似た人と誤解されていく。

高校生活をそれなりに楽しんでいるヒロインは、 部活に入った理由でもある先輩と映画を見に行く約束をとりつけた、 その直後の授業で彼女は別の世界に誘われる。 気づけば彼女は、明治時代末期にいた。


既に巻数重ねている作品だがレビュー漏れしていたので今更ながらご紹介。 流れで読ませるし、絵は綺麗。良い心地で読ませてもらいつつも、 なんだかはっきりしない話のまま一巻が終わってしまい、 主人公同様狐につままれた感覚あり。


昔から見ている夢の通りの話で、当初主人公はこれは 夢だと理解していたが、実際はその見ている夢はかつて あったことのようでもあり。そして、 その世界では主人公とそっくりの人物がいて、 それと取り違えられ誤解される展開に。


とはいえ本作の場合、主人公と間違えられた人物は その世界に実在して主人公とも遭遇し、かつ主人公は 彼女に匿われる形で日々を過ごす。なので、誰も知らない 世界に放り出されるわけでも、誰かの代わりに人生を過ごすわけでもない。


逆にいえば、主人公には居場所がない。現代風の思想をその時代に 持ち込むという役割を果たしているが、主人公が主人公として 存在を認識される場面がない。このままで一巻を終えるのか、 それは読者はかなり信頼されているというか、試されているなぁ、 と思いつつ。


続刊4巻まで発売済→ 涙雨とセレナーデ(4) (KCデラックス)


【データ】
河内遙 (かわちはるか)
涙雨とセレナーデ
【発行元/発売元】講談社 (2015/10/13) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ 涙雨とセレナーデ(1) (Kissコミックス)

ある日突然、音楽の授業中に光に包まれて、明治40年にタイムスリップしてしまった元気な女子高生・陽菜(ひな)。そこで出逢ったのは、愁いを秘めた御曹司・本郷(ほんごう)と、自分とそっくりな少女・雛子(ひなこ)。廻りはじめた運命の歯車――。切ないタイムスリップ・ロマンス!


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