【オススメ】 増村十七/バクちゃん


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■【オススメ】シビアな移民物語、だがかわいいのはこの移民がバクの子供であるところ。 リアルでもありおとぎ話でもあるファンタジー。確かに良さそうな出来。

地球行きの東京メトロスペース線にひとり乗ってやってきたのは、バク星人の少年・バクちゃん。 一時労働ビザでおじを頼りにやってきた。なんとか入国審査を通って彼は電車のホームへ。


異国から飛行機で空港につき入国して、というリアルな流れをファンタジックに置き換えて 描く話。バクの星から来た主人公バクちゃんはバクなので夢を食べる。だが彼の星では もう誰も夢を見ない。なので外の世界で夢を探さなくてはいけないのだった。


そんな移民というか異邦人ものであり、異文化ものでもある。そしてナビゲーターとして いるはずのおじは仕事で不在、かわりに偶然出会った人間の女の子が彼にホームステイ先を 提供する異文化コミュニケーションものとして展開していく。


ほかにも移民はいて、でも仕事につくことは難しく、そして簡単な仕事は上位互換されればパージされてしまう人も出てしまう。そして主人公同様、おじ以外にもバクの星人はおり、 そこでは一世だけではなく二世の問題も。異国の言葉をうまくしゃべれない、喋れても 教育のない一世と、祖国というか母星の言葉も知らず、帰る場所が物理的にあったとしても 故郷はない二世と。


こう書いてしまうと生々しい話を、うまく消化というか昇華してファンタジックな装いで 描く話は、さすがにうまい。さすがに、というのは本作のベースとなる作品が 2018年第21回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞 しているがゆえの表現である。メディア芸術祭は、らしい作品が多くて、 目の付け所は毎度面白いと思います。評価する作品のレンジというかウイングが広いのは見事。


【データ】
増村十七
バクちゃん
【発行元/発売元】 KADOKAWA (2020/5/11) ※電子版で購入
■購入:
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「ねぇ? 日本は、東京は、どう見える?」
第21回文化庁メディア芸術祭【新人賞】を受賞した著者が贈る、 移民バクちゃんの「すこし不思議」で「すこしリアル」なダイバーシティ物語。 夢が枯れた故郷から地球へやってきたバクちゃん。 永住をめざし賢明に生きるバクちゃんの目にうつる東京は、わたしたち「みんな」の世界かも。


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