【オススメ】 小玉ユキ/月影ベイベ

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月影ベイベ 1 (フラワーコミックス)

■【オススメ】今回も、じらします。

舞台は地方の町。伝統芸能の踊りが盛んで、 学校でも指導があり、主人公は、 かなり踊れる男子の一人。そんな彼のいるクラスに、 転校生が一人。冷たい感じもする彼女は、 その踊りからも一線を画し、わざとサボるかのような 行動をとっていた。が、主人公は、彼女が ひとりで完璧に踊る姿を目撃する。 しかも彼女は、主人公の尊敬する「おじさん」 と顔見知りであるらしいことも知ってしまう。


「坂道のアポロン http://manga-1.com/?eid=2893 」の著者の新作は 地方が舞台、今回投入するのは町ぐるみで踊る伝統芸能。具体的には「おわら」で、 富山が舞台ということになる。 転校してくるのは女子で、秘密はあるがそれは彼女自身ではなく、 「おじさん」にまつわる秘密。主人公は彼女に恋し、 そして失恋し、しかも親しい「おじさん」絡みであることに 悶々とする。ちなみに幼馴染も登場、今回は当然、 主人公にとっての幼馴染である女子である。


という具合に構図は前作同様。 正直な話、それで全く構わない。 話運びは上手でするっと読ませる。 一巻では物足りずもどかしく、 次を早く!と思う気持ちにさせるのも 前作同様。中心に据えたものは違い、 今回はその土地であるべき理由が濃い。 基本的には青春の恋愛ものだが、 ストレートにそこには向かわず、 仕掛けを用意する。


踊りの動きを描写しきれているかというと、 その点は疑問であり、踊りが物語の中軸を 占めるとなるともう一歩二歩踏み出す必要があるようにも 思うのだが、続きを期待させる構成はやはり見事で、 続刊が待ち遠しい。


【データ】
小玉ユキ (こだまゆき)
月影ベイベ (つきかげべいべ)
【初出情報】flowers 2013年1月号〜5月号 【発行元/発売元】小学館 【レーベル】flowersフラワーコミックスα 【発行日】2013(平成25)年6月15日初版第1刷発行 【定価】429円+税
【掲載情報・次巻予告】今冬発売予定
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入: amazon→月影ベイベ 1 (フラワーコミックス) , honto→hontoネットストア - 月影ベイベ 1 (flowersフラワーコミックスα)(1) 小玉 ユキ - 本
【公式サイト】
「坂道のアポロン」作家が描く次の地方物語 「坂道のアポロン」で、幅広い読者に支持された、小玉ユキの 次なる新しい世界は、伝統行事「おわら」を踊りつぐ町! 東京から転入してきた蛍子(ほたるこ)は、町の伝統「おわら」を踊れるが 人前では緊張して踊れなくなってしまう。 そんな蛍子にひかれる地元の高校生、光(ひかる)。 どうやら、光の叔父と蛍子は昔からの知り合いらしいが、 2人は何も語らない。 小さな町に吹き込む、謎と秘密の風。 情緒と青春を瑞々しく描く、新しい小玉ワールドを堪能ください!
月影ベイベ 1 フラワーコミックス α フラワーコミックス系 コミックス 小学館
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