【オススメ】 川端志季/世界で一番早い春


世界で一番早い春(1) (KC KISS)

■【オススメ】先輩の遺した設定ノートでマンガを描いてきた 女性。ネタが枯渇した彼女は絶望の後、ふと気づくと、その 先輩が生きていた高校時代にタイムスリップしていた。

大ヒット作品を世に出した漫画家。しかし彼女は編集者に、 私がつくった作品ではない、との手紙を送る。実際、その作品は 高校時代の部活の先輩が遺した設定ノートを元にした ものだった。自分では一から作品はつくれない、 少なくともこんな面白い作品は、と思う彼女は、ふと 転んだ瞬間に、高校の頃にタイムスリップしていた。


持病があり余命が短い先輩と生存時に再会したヒロインは、 大人となりプロの漫画家となった実力と経験を持ちながらの 高校生活となるので、過去をトレースするだけでなく 力技で変えていく。その根本は、自分のデビューを見ずになくなった 先輩にきちんとデビュー作の誌面を見せたかったから、 という思い。


ヒロインの勢いと思い込みで一気に見せるが、よくよく 考えれば現在のヒロインの立ち位置に関しては全く 関係なく展開されるタイムスリップ。そして、 バタフライ・エフェクトにより最初の人生とは異なる タイム・パラドックスが発生。そのうえで、 更なるループに入るという、リプレイ状態。


なぜこんなタイムスリップが起こるのか、 その出口はどこにあるのか、というとヒロイン自身の 自信というか問題と繋がってくるのだろう、 一巻はまだそこまでの話にならないまま終わっているのだが、 その序奏部分を面白く見せるのは著者の腕。 本題は続刊だろう、ということで今後の展開に期待大。


【データ】
川端志季
世界で一番早い春
【発行元/発売元】講談社 (2018/10/12) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ 世界で一番早い春(1) (KC KISS)
晴田真帆は大ヒット作を完結させた26歳の漫画家。いよいよ新連載を始めるはずが、突然、担当編集の嵐に「何も描けない」と告白する手紙を送る。実は真帆が描いてきた漫画には秘密があり、彼女の心には「ある後悔」が残っていた…!!もしもあの時をやり直せるなら……。その想いが全てを変える、タイムスリップストーリー!


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【オススメ】 ゆずチリ/漫画学科のない大学


漫画学科のない大学 (1) (サンデーうぇぶりSSCS)

■【オススメ】 上手いのか雑なのかわかりづらい話運びだが、 これでこの後マンガテクニック話になるのなら 異色作になると思う。

主人公は東大に合格するが、本人は、 東大は入りさえすれば後は好きにしていい、と思っており、 勉強をするつもりもなく就活するつもりもない。 彼はいち早く漫画家になることだけを考えているのだった。


そんな彼を主人公として話を展開させる上で、 本作は脳内彼女を具現化することで女っ気とバディものとを 勝手に両立させる。マンガを描くためサークルには入るので、 大学に行く意味はなしではない。


本作が面白いのは、本気でマンガで食っていこうとする人が、 理論立ててマンガに向かおうとしているところ。 がむしゃらな話ではなく、おちゃらけで逃げるわけでもない。 新人賞の応募作は、受験と同じだ、判定ランクと 自己採点が両者では似ている、という観点。 マンガは読みやすさが重要だという話と、 それでも読者を惹きつけるのは絵だという話。 新人にはすごそう感が大事だという話。 その続きは持ち越されてしまうので、 2巻が出るのが待ち遠しい。


巻末のコマ割りの話など、こういうテクニカルな 話を突き詰めて描いてもらえると現代のマンガ読本に なるのだが、そこだけに特化していないからこそ 読み物に仕上がっているので、この路線で続いてほしいところ。


【データ】
ゆずチリ
漫画学科のない大学
【初出情報】サンデーうぇぶり(2016年〜2017年)ゲッサン(2017年) 【発行元/発売元】小学館 (2018/10/12) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→漫画学科のない大学 (1) (サンデーうぇぶりSSCS)
実録!東大生…漫画家を目指す!
春―――見事に最難関・東京大学に合格した男、くずチリ。 彼の将来の夢は、官僚になることでも、大企業に就職する事でもない。 彼の野望はなんと……「漫画家になる」こと!?!?


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【オススメ】 金田一蓮十郎、芋Uto/モーメント


モーメント (KC デザート)

■【オススメ】非常に可愛い、学校舞台の 青春物語、3編。

下駄箱に手紙を入れられていた男子高校生。 送り主は見た目も存在も派手な女の子だというが、 彼は全く知らない。そんな相手から何? と思ったが、内容は暗号文だった。 ミステリ好きの血が騒ぎ、彼は答えを解明しょうとする。


そんな洒落た話から始まる本作は、 同じ学校を舞台にしたエピソード3編からなる 連作もの。出会いのきっかけから描き、 その可愛らしい展開は、ほのぼのとしつつ、 引き込まれる。シチュエーションの 設定がとても良い。


これを姉妹共作で作っているというのは面白い。 金田一蓮十郎作品が好きな人は違和感なく 普通に楽しめると思う。それがいいことなのか どうかはわからないが、作品の出来が良いのは確か。


【データ】
原作・漫画・漫画原作=金田一蓮十郎(きんだいちれんじゅうろう)、 イラスト・漫画・漫画原作=芋Uto (いもうと)
モーメント
【発行元/発売元】講談社 (2018/10/12) ※電子版で購入
■評価→ A(絶品)
■購入:
amazon→ モーメント (KC デザート)
金田一蓮十郎が初原作で実妹芋Utoとコラボ! ありえないと思っていた相手と恋に落ちる3つの短編読み切り集が登場です。謎の暗号を解いたら中身が×××××だった『たとえばこんなミステリー』、超〜鈍感すぎるコワモテバレー部男子とのスローラブ『鋼のボーイフレンド』、雨が降るたびに、普段話さない幼なじみと相合い傘をすることになる『呪いの傘』。まさか、君を好きになるなんて…な恋を集めたピュアきゅん短編集です。


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2018-10-12_コミック新刊



●2018年10月12日発売の「紙」書籍→(★☆は電子書籍あり:★は紙書籍と同発で安価、☆は紙書籍と同価格ないし紙書籍より発売遅延)

★(電子版同発) 講談社 KC KISS 七つ屋志のぶの宝石匣(8) (KC KISS) 二ノ宮知子 → 【オススメ】 二ノ宮知子/七つ屋志のぶの宝石匣

☆(電子版10/19) 小学館 ビッグ コミックス 二月の勝者 ー絶対合格の教室ー (3) (ビッグコミックス) 高瀬志帆 → 【オススメ】 高瀬志帆/二月の勝者 −絶対合格の教室−

★(電子版同発) 講談社 別冊フレンドKC ぼっちJKはお弁当を作ることにした。(1) (KCデラックス) 柚井ふうこ

★(電子版同発) 講談社 KCデザート NとS(1) (KC デザート) 金田一蓮十郎

★(電子版同発) 講談社 別冊フレンドKC 阿部くんに狙われてます(1) (講談社コミックス別冊フレンド) 岩井あき

★(電子版同発) 講談社 KCデラックス 前世カップリング(1) (KCデラックス) 杜若わか

★(電子版同発) 講談社 BE LOVE KC オオカミの住処(1) (BE・LOVEコミックス) 藤末さくら

★(電子版同発) 講談社 KC KISS 世界で一番早い春(1) (KC KISS) 川端志季

☆(電子版同発同額) 小学館 サンデーうぇぶりSSC 服従都市 (1) (サンデーうぇぶりSSC) 中西寛

☆(電子版10/19) 小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス あそこではたらくムスブさん (1) (ゲッサン少年サンデーコミックス) モリタイシ

★(電子版同発) 小学館 サンデーうぇぶりSSCS 漫画学科のない大学 (1) (サンデーうぇぶりSSCS) ゆずチリ

★(電子版同発) 双葉社 アクションコミックス/(月刊アクション) モモノ怪トガリ(1) (1) (アクションコミックス) 黒谷宗史

★(電子版同発) フロンティアワークス アリアンローズコミックス ヤンデレ系乙女ゲーの世界に転生してしまったようです 1 (アリアンローズコミックス) 雪狸/花木もみじ

★(電子版同発) フレックスコミックス メテオCOMICS 万代かなめは遊びたい(1) (メテオCOMICS) 氷川翔

☆(電子版同発同額) リイド社 乱コミックス カムヤライド 1 (乱コミックス) 久正人

★(電子版同発) 講談社 KCデザート モーメント (KC デザート) 金田一蓮十郎/芋Uto


2018-10-10_コミック新刊

小学館のコミックスは電子版のタイミングがずれるので買い忘れがちなんですよね・・・

●2018年10月10日発売の「紙」書籍→(★☆は電子書籍あり:★は紙書籍と同発で安価、☆は紙書籍と同価格ないし紙書籍より発売遅延)

☆(電子版10/26) 小学館 フラワーCアルファ ミステリと言う勿れ (3) (フラワーコミックスアルファ) 田村由美 → 【オススメ】 田村由美/ミステリと言う勿れ

★(電子版同発) 講談社 ヤンマガKCスペシャル マーダーボール(2) (ヤンマガKCスペシャル) 肥谷圭介 → 【オススメ】 肥谷圭介/マーダーボール

☆(電子版10/26) 小学館 フラワーCアルファ 輝夜伝 (1) (フラワーコミックスアルファ) さいとうちほ

★(電子版同発) 講談社 アフタヌーンKC おみやげどうしよう?(1) (アフタヌーンKC) 西園フミコ

★(電子版同発) 講談社 イブニングKC サトラレ~嘘つきたちの憂鬱~(1) (イブニングKC) 佐藤マコト/伊鳴優子

★(電子版同発) 講談社 モーニングKC あせとせっけん(1) (モーニング KC) 山田金鉄

★(電子版同発) 講談社 モーニングKC あいだにはたち(1) (モーニング KC) さおとめやぎ

講談社 星海社COMICS 草薙先生は試されている。 1 (星海社COMICS) 安田剛助

★(電子版同発) 講談社 モーニングKC わるいおんなのこ(1) (モーニング KC) 佐久間結衣

☆(電子版同発同額) スクウェア・エニックス ヤングガンガンコミックス 86―エイティシックス―(1) (ヤングガンガンコミックス) 安里アサト/吉原基貴

リブレ ビーボーイコミックスデラックス ララの結婚 (1) (ビーボーイコミックスデラックス) ためこう


2018-10-09_コミック新刊



●2018年10月9日発売の「紙」書籍→(★☆は電子書籍あり:★は紙書籍と同発で安価、☆は紙書籍と同価格ないし紙書籍より発売遅延)

☆(電子版同発同額) KADOKAWA ドラゴンコミックスエイジ 神落しの鬼 1 (ドラゴンコミックスエイジ) 菅原健二

★(電子版同発) 講談社 シリウスKC 東京伝説(1) (シリウスKC) 烏山英司/平山夢明

★(電子版同発) 講談社 講談社コミックス 丹沢すだちが此処にイル!(1) (講談社コミックス) 額縁あいこ

★(電子版同発) 講談社 講談社コミックス よすがシナリオパレェド(1) (講談社コミックス) 三田誠/川崎宙

★(電子版同発) 講談社 シリウスKC さよならのパレード(1) (シリウスKC) 藤屋いずこ

★(電子版同発) 講談社 KCデラックス ヤンキーJKの異常な愛情(1) (KCデラックス) 高橋コウ

★(電子版同発) 講談社 シリウスKC 自称!平凡魔族の英雄ライフ(1) ~B級魔族なのにチートダンジョンを作ってしまった結果~ (シリウスKC) こねこねこ/あまうい白一ほか

★(電子版同発) 少年画報社 YKコミックス 二度目の人生アニメーター 1 (ヤングキングコミックス) 宮尾岳

★(電子版同発) 新潮社 バンチコミックス チェンジザワールド -今日から殺人鬼- 1 (BUNCH COMICS) 神崎裕也

★(電子版同発) 新潮社 バンチコミックス 埼玉の女子高生ってどう思いますか? 1 (BUNCH COMICS) 渡邉ポポ

★(電子版同発) 新潮社 バンチコミックス キューブアーツ 1 (BUNCH COMICS) 臼井ともみ

★(電子版同発) 日本文芸社 コミックヘヴン ブラック学校に勤めてしまった先生 (ニチブンコミックス) 双龍

★(電子版同発) 日本文芸社 comicフレーバーズ 先生と、わたしは。 1 車谷晴子


【オススメ】 たなか亜希夫/リバーエンド・カフェ


リバーエンド・カフェ(1) (アクションコミックス)

■【オススメ】え?ここで一巻終わりなの?殺生な・・・。 震災後の石巻で何もなかった土地に建つカフェの話。

川開きだか祭りの際に、男たちに言い寄られる女の子。 ネットだかSNSだかで、やらせてくれる断れない女、 という話が出回っているらしい。それを逃げるところで、 暴力のにおいのぷんぷんする人に助けられる。 その人物がカフェを始めようとしており、 彼女はその手伝いに自然と巻き込まれるのだった。


震災の陰が落とす話。ヒロインにはPTSDがあり、 学校でのいじめは「絆」という言葉に違和感を抱いた ため。実際、絆なんて言葉はプラスのイメージで 使われてなど来なかった、拘束、支配、という 意味での縛りがそもそもだと聞くので共感するばかりだが、 それがいじめに発展するということは・・・まぁ、 あるのだろうな。


基本的に、閉鎖的な組織は、そういう傾向があると思っている。 田舎のソサエティとか。会社もそうだろうな。 まだ都会は、人が多いのと、そういうことを良しとしない文化 がないでもないので、あんまり表に出てこないとは思う。 乗り換えるべき先もあるので、ないところは地獄だろうなあ。 その中で、彼女がどうにかこうにか日々を過ごしているのは、 卒業するまでの我慢と思っているから。健気である。


そんな彼女の話がありつつ、震災を乗り越えようとする 人たちの話が、さほど深刻さを伴わず描かれていくところが 凄い。まぁ、世界は広いのだ。そういうことだな。そして、 一巻の終わり方が凄い。そこで終えるのかい!同時発売の続刊も 買えということですな。→リバーエンド・カフェ(2) (アクションコミックス)


【データ】
たなか亜希夫 (たなかあきお)
リバーエンド・カフェ
【初出情報】漫画アクション(2017年〜2018年) 【発行元/発売元】双葉社 (2018/9/28)
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→リバーエンド・カフェ(1) (アクションコミックス)
宮城県石巻。あの震災から数年が経ったこの地に住む高校2年生・入江サキはある夜、謎の男と出会う。不埒な輩に絡まれていたところを助けられたサキ。北上川の中瀬に灯る明かりに誘われ、少女は不思議なカフェへと辿りつく。そこで出されるコーヒーには、人生の楽しさや悲哀が入り混じっていた――。 石巻出身のたなか亜希夫が震災後の故郷を描く最新作、´巻同時発売!!


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