【オススメ】 武論尊、池上遼一/HEAT−灼熱−


HEAT−灼熱−(1) HEAT (ビッグコミックス)

■【オススメ】16年前の作品だが面白い。いや、16年前の作品だからこそ、か。

テレビドラマ「HEAT」に触れましたが 、たまたま電子版がキャンペーンで出ていたのでご紹介。 ただし、ドラマの原作、というわけではない。 というか、こんな漫画、テレビでは無理である。


舞台は歌舞伎町。外国勢力も含めて睨み合うこの街で、 のし上がろうとする男が一人。肝が座っており、力も強い。 いまは店長をやっているが警察に引っ張られそうになったところで、 踏み込まれた際に一緒にいた女性が署長の妻であることをネタに取引させるような、 男である。


署長は小さなミスも許されない立場であるが、面子のために 主人公の駆逐を関西系の暴力団に頼む。治外法権的な街に、大きな組織を 放り込むことで秩序立てしよう、との目論見を言い訳として。


弱いものがどこまで飛べるか、という話である。 組織を構える者達に、独りや素人集団が立ち向かえるのか。 という話だが、組織は図体がでかくなり、独りの思いでは 動けず、面子を気にせざるを得なくなる。 一方で主人公はその魅力でもめた相手を引き込んでも行く。 少年向けのバトル漫画に似た内容で、 そうした男のロマンを継承しているのだろう。 しかしこれは青年誌、きちんと頭も使った仕掛けをするのだった。


池上遼一の絵と相俟って格好いい。全17巻まとめ買いはこちらから→[まとめ買い] HEAT−灼熱−


【データ】
作=武論尊(ぶろんそん)、画=池上遼一 (いけがみりょういち)
HEAT−灼熱−
【初出情報】ビッグコミックスペリオール(平成10年〜11年) 【発行元/発売元】小学館 【レーベル】ビッグコミックス 【発行日】1999年5月1日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ A(絶品) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→HEAT−灼熱−(1)【期間限定 無料お試し版】 (ビッグコミックス) ※2015年8月25日14:59:59までの期間限定無料お試し版です。2015年8月26日以降はご利用できなくなります。キャンペーン期間終了後もお楽しみいただくには、通常版(有料)をご利用ください。→通常版HEAT−灼熱−(1) HEAT (ビッグコミックス)
今から2年前、新宿・歌舞伎町に、その男はやって来た。まず向かったのは闇金融の『伊丹商事』。男はオーナーの伊丹に担保なしで「とりあえず1千万」貸してくれとうそぶく。伊丹は用心棒のヤクザ・キムに男を叩き出すように命ずるが、キムが逆に殴り倒されてしまう。「気にくわない奴は殴る!」。新宿・歌舞伎町を舞台に、警察にも暴力団にも屈しない男・唐沢辰巳の挑戦が今、始まる!

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池上遼一、山口頼房、K STORM/ドラゴンエフェクト 坂本龍馬異聞


【オススメ】 金田一蓮十郎/チキンパーティー

チキンパーティー 1 (プリンセスコミックス).jpg
チキンパーティー 1 (プリンセスコミックス)

■【オススメ】一人暮らしの少女のもとに、 鳥のきぐるみ?がやってきて展開する擬似家族もの。

両親は離婚し母親も長期不在、ひとりで暮らしている中学生の 少女が家に帰ると、きぐるみの鳥がいた。


闖入者はフレンドリーで悪意はなさそうだがズレてもいて、 少女は彼に始終イラつくことになる、というバディ漫才もの。 2003年リリースで電子版も2012年発売だが 今一巻が200円で出ているようなのでクラシック枠でご紹介。


10年以上前の作品ということだが、今読んでも面白い。 とはいえ著者の最近の著作を読んでいる人にはさすがに古いと 感じるだろうが、それは著者の作品が年々進化している証拠でもある。


毎度のように刺されまくるトリなど、古く懐かしいギャグ漫画のノリ でありつつ、エピソードとエピソードの繋ぎがきちんと考えられているのは よくあるギャグ漫画と違うところ。


全3巻完結です。


【データ】
金田一蓮十郎 (きんだいちれんじゅうろう)
チキンパーティー
【初出】月刊プリンセス 【発行元/発売元】秋田書店 【レーベル】PRINCESS COMICS 【発行日】2003年9月20日コミックス初版発行、2012年2月1日デジタル版発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→チキンパーティー 1 (プリンセスコミックス)
ひとりで暮らす中学生・毬央の家に、はた迷惑なおせっかい野郎「トリ」が押しかけ!? 『ハレのちグウ』の作者がおくる新感覚ギャグ!

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【オススメ】 はるき悦巳/じゃりン子チエ

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じゃりン子チエ : 1 (アクションコミックス)

■【オススメ】いま読んでも面白い、と思うんだけどどうだろう・・・ 久々に読んだけれど、面白いと思ったんだが。

ぽつぽつとやってます 小学館漫画賞 を振り返る企画、 今回は第26回受賞作品から 、 「 じゃりン子チエ 」 でございます。


下町舞台、職もないギャンブル狂の父親のもとで、主人公の少女は小学生ながらたくましく自らホルモン屋を運営している−という設定のお話。大阪西成、という舞台設定を考えると、なるほど、と思うところもあるのだろうが、いまとなってはその感覚も薄れつつあるのだろうか、関東人としては良くわからない。


かわいそうなチエちゃんの話、と思っていたが、案外そうでもない。チエは基本的にたくましい。愚痴っているように見えるが割りとそれは照れ隠しが混じっている。そもそも父親であるテツのことを嫌ってはいない。父親であるテツも、チエのことは好きで、親子の情というのは確実に通っている。


背景としては、テツの両親、チエの祖父母がきちんと存命で、頻繁に行き来しており、そのあたりが影響してもいるのだろう。そのうえでの、テツと離婚した妻の話が、物語の軸となっている。別れた母親と会う時だけしおらしくなるチエだがその場面でのチエちゃんはきちんと可愛らしい。


また、その土地でずっと暮らしているので、土地の人はみな知っているし、小学校のときの恩師まで登場するという、狭い世界でのお話でもある。


久々に読んだが、暗い話では別にないと思っていたけれど思った以上に テンションは明るめであったし、もっとドタバタしていたかと思ったら、 確かにそういう面はあるけれどもそれだけのギャグ漫画というわけでも なかった。そもそも作品への好印象は残っていたので、つまりは そういうことだったのだろう。薄っぺらい作品ではなかった。 1巻12話収録で満腹感も高い。まぁ完結している作品は、 満腹感よりも空腹感、飢餓感があったほうが続刊を買い求め安いのかもしれないが。っていうか全67巻にもなるのか!まぁゆっくり買い進めることにするか・・・。


【データ】
はるき悦巳 (はるきえつみ)
じゃりン子チエ
【発行元/発売元】双葉社 【レーベル】アクションコミックス 【発行日】デジタル版2013年2月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ A(絶品) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→じゃりン子チエ : 1 (アクションコミックス)

ウチの名前はチエ。大阪でたくましく生きてる浪花っ子なんよ! ちょっとばかりおませかも知れんけど、アホーな父親をもったばかりに、お母ちゃんにも逃げられ、ウチ一人で生きていかんならんのや!! 大の大人を向うに回し、じゃりン子チエちゃん大奮戦!


上田トシコ/ぼんこちゃん


復刻版 ぼんこちゃん 上田トシコ - その他:honto電子書籍ストア

■今読むとしたら、漫画史の側面からか、 あるいはアート的な見方くらいしかないかもしれない。

第60回(平成26年度)の受賞作が発表された 小学館漫画賞を振り返る、 今回は第5回受賞作品から 、 上田としこ「ぼんこちゃん」。 ちなみに表紙は上田とし子名義、奥付では上田トシコ名義、 小学館漫画賞では上田としこ表記である。


村上もとか/フイチン再見! を今更ながら紹介したのはこちらのエントリに繋げるため、 だったのだが 受賞作の一つである 「フイチンさん 」が 電子版では入手不可能のようなので、 hontoに電子版のあるこちらの作品をご紹介(Kindleでは取り扱いなし)。 しかし、今読むと、昔の漫画だな、という感想しかない。 特に、おてんばな女の子、というだけの漫画であるので、 内容的にどうということはない。


コマ割りも極めてオーソドックス。 今となっては、 漫画史の上で名前のあがる人物の作品なので 目を通しておくのもよかろう、といった お勉強対象の一冊という域を出ない。


ただし、画風は高野文子が影響を受けたとかという話もある。 シンプルな描線は実作者には参考になるかもしれない。 そして、空白の使い方は、画面構成の面で、 アートとして一見の価値はありそう。


この手の昔の漫画を見たことがない人にとっては、 新鮮かもしれない。とはいえ内容的には、 いま読む必要も必然もない。「フイチンさん」 であれば少し違う印象が得られるかもしれないが。



【データ】
上田トシコ (うえだとしこ)
ぼんこちゃん
【発行元/発売元】パインウッドカンパニー 【発行日】2010年1月31日発行 ※電子版で購入
■評価→ 不能
■購入:
honto→復刻版 ぼんこちゃん 上田トシコ - その他:honto電子書籍ストア

日本の少女マンガの黎明期からパイオニアの一人として活躍を続け、名実ともに常に第一人者であり続けた上田トシコさん。今回、その代表作である「フイチンさん」「ぼんこちゃん」「お初ちゃん」のさん作品を初の電子書籍化しました。「作者のことば」ぼんこちゃんは、奔放と無邪気さと個性をうたった、私の啓蒙心もチョッピリふくめた家庭マンガです。あらゆる面にスモッグ汚染されてきている、今の時代に「ぼんこちゃん」から、少しでも清新な空気を感じていただけたら幸いです。(昭和46年9がつ30日発行 虫コミックス単行本より)。「ぼんこちゃん」は、「りぼん」昭和30年9月創刊号〜昭和37年12月号まで連載された作品。主人公である女の子ぼんこちゃんを取り巻く周囲の人々の優しい眼差しが古き良き日本の微笑ましい家族の日常を描いています。昭和35年上田トシコさんは「フイチンさん」「ぼんこちゃん」ほかで第五回小学館漫画賞を受賞しています。上田トシコさんの人生は、波乱万丈でありNHK朝ドラの主人公のようなものでした。ドラマ化もされた医療マンガ「JIN−仁ー」の村上もとかさんの新作は、上田トシコさんをモデルにするという話ですから、少女マンガファンだけでなく自他共に漫画好きを自認する皆さんには必読の書となること間違いなしですね!「正ちゃんの冒険」から始まる日本の少年少女マンガ史90年の歴史の中で最重要作品とも云える「フイチンさん」「ぼんこちゃん」を皆さんも是非この機会にご一読いただけたら幸いです。(漫画研究家本間正幸)


【オススメ】 萩尾望都/ポーの一族

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ポーの一族(1) (フラワーコミックス)

■【オススメ】バンパネラの一族を描く、大河ドラマ。

旧作レビューを行う 一巻読破クラシックス のコーナー、 今回は 小学館漫画賞 の第21回受賞者・萩尾望都氏の作品で 先に取り上げた 「11人いる!」 と共に対象となった「ポーの一族」を紹介する。


SF作品であった「11人いる!」に対して本作は 1880年ごろ、と設定された第一話に始まる、 過去を舞台にしたファンタジーである。


夫妻と少年少女の4人は、村をあとにする。 土地を移り行くには、理由があった。 彼らはそうして既に100年の時を経ていた。 少年、少女は若い風体のまま、いつまでも成長しない。 聖書や教会、十字架が苦手で、 脈はなく、油断すると鏡にも映らない。 彼らは、吸血鬼、バンパネラなのだった。


彼らの特徴はバンパイアものの典型であり、不死ではあるものの、 クイを打たれれば死に、死ねば灰になる。 聖書や十字架に耐えることも努力次第では可能であるし、 人の精気を吸って生きるものなので血を吸わなくても良い、 という設定ではあるものの、 吸血鬼の造形を変えた作品というわけではない。


一方で、作品はバンパネラ側から見た風景を綴る エピソードを冒頭に据えており、 これは超能力者の苦悩や悲哀を描く類の 嚆矢の一つといえる。 設定の妙は、 子供の姿のままで成長しない人物を主人公に据えた点だろう。 そのために一所にとどまることができず、 何者にもなれない苦悩と、 それゆえ時間を超えて同じ人物が存在する タイムスリップ的なファンタジーとが同居する作品となった。 この、時代を超えて主人公が存在する点で、 SF的な色彩も合わせもったところが、70年代の作品らしさかもしれない。


ただ、ひとつ納得がいかないのは、 主人公のエドガーが、 風体どおりの少年らしい、理屈のわかっていない行動を とって自分たちを窮地に陥れることである。 100年ほど生きてきている割に、 行動が子供っぽいのはいかがなものか、 と思うものの、見た目で読者はなんとなく納得してしまう。 しかしやはり、主人公のその行動で話の展開が引きづられているため、 ちょっとどうにかならなかったのか、と思わなくもない。


【データ】
萩尾望都 (はぎおもと)
ポーの一族
【初出情報】別冊少女コミック 昭和47年12月号、7月号、8月号、3月号 【発行元/発売元】小学館 【レーベル】フラワーコミックス 【発行日】1974年6月1日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ A(絶品)
■購入:
amazon→ポーの一族(1) (フラワーコミックス)

1880年ごろ、とある海辺の街をポーツネル男爵一家が訪れた。ロンドンから来たという彼らのことはすぐに市内で評判になった。男爵夫妻とその子供たち、エドガーとメリーベル兄妹の4人は田舎町には似つかわしくない気品をただよわせていたのだ。彼らを見たものはまるで一枚の完璧な絵を見るような感慨にとらわれた。実は、その美しさは時の流れから外れた魔性の美。彼らは人の生血を吸うバンパネラ「ポーの一族」であった。市の外れに家を借りた一家は、人間のふりをしながら一族に迎え入れるべき者を探し始めた。そして、エドガーが興味をひかれたのが、市で一番の貿易商の子息であるアラン・トワイライトだった…。

■当サイトの著者他作品レビュー
【オススメ】 萩尾望都/11人いる!

【オススメ】 萩尾望都/11人いる!

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11人いる! (小学館文庫)

■【オススメ】物語の大筋はミステリだが、 今読んでも楽しめるのはSFであるがゆえだろう。

旧作を紹介する一巻読破クラシックスのコーナー、 当面はまもなく発表となるであろう小学館漫画賞の 過去の受賞作から電子書籍で読める作品を取り上げていく。 まずは1975年を対象とした第21回受賞作、萩尾望都「11人いる!」 言わずとしれたSFの名作である。


舞台は宇宙大学の入学試験。 最終試験として十名一組で宇宙船に送り込まれ、 そこで53日間、一人も脱落せずに過ごせれば合格、 という条件のなか共同生活が始まるのだが、 しかし、人数を数えてみると、ひとり多い 11人が船内にいるのだった。


大筋は題名どおりのミステリ。 とはいえ、それは、なるほど、というオチがつく。 シリアスでタイトな事件事故が起こることを考えると その仕掛けはどうか、と思わなくもないが、 宇宙ではどのような事態も起こりうるのだ、 という背景もあってのことなので、 ご都合主義な設定とは言えないだろう。


一方で本作が佳作傑作と言われるのは、 SFの要素ゆえだろう。 主人公の設定を踏まえた背景部分もあるが、 それ以上に作品が劣化しない理由は、 この作品の種族の多様性にある。 様々な人種がおり、そのダイバーシティは今でも新鮮。 皆がちょっとしたことで疑心暗鬼にかられることも、 一方で頑固なまでに信念をもって他人を信じるものがいることも、 ともにリアリティがある。 加えて、フロルという人物の設定は、SFでなければ成立しない。


このフロルが、感情に素直で、表裏なく発言するキャラクターである ことが、作品の肝となっている。そういうちょっとバカな、 空気を読めないがうまい具合に引っ掻き回す人物を、 口は悪いが美形で華がある設定としたところが作品の妙味。 特にこの人物の設計が、よりシリアスな続編でトリックスターとして 生きてくる。


文庫版を電子化した本作にはその続編も収録されている。 戦争をしたくない王だが、結局、開戦目前まで事態が追いやられる、 という話で主人公たちはそこに巻き込まれる形。 戦争を回避したい、と思うだけではダメだ、という苦い話でもある。 戦争をしたらなんとかなるのではないか、それこそが突破口だ、 という思いには、手段としての戦争を否定するだけではなくて、 戦争する目的と同じことを別の平和的な手段で到達できるのだ、 と示さないと意味がないわけだ。


そんなシリアスな話を主人公たち、というか、 フロルの脳天気さが救っている。 そして巻末の、更に脳天気さをパワーアップした ショートショートですっかり口直しをして一巻終了。 一冊の構成としてよく出来たものになっている。 自分が昔読んだときは正編と続編で別々の冊だったような気がしたが・・・ 70年代刊行の本はそういう形態だったので記憶は正しいのか。 本電子書籍は1994年の全一巻化された版が元になっている。


【データ】
萩尾望都 (はぎおもと)
11人いる!<新編集版>
【発行元/発売元】小学館 【レーベル】小学館文庫 【発行日】1994年12月10日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ A(絶品)
■購入:
amazon→11人いる! (小学館文庫)

宇宙大学受験会場、最終テストは外部との接触を絶たれた宇宙船白号で53日間生きのびること。1チームは10人。だが、宇宙船には11人いた! さまざまな星系からそれぞれの文化を背負ってやってきた受験生をあいつぐトラブルが襲う。疑心暗鬼のなかでの反目と友情。11人は果たして合格できるのか? 萩尾望都のSF代表作。


【オススメ】 田村由美/ボクが泥棒になった理由

ボクが泥棒になった理由(ワケ) (フラワーコミックス).jpg
ボクが泥棒になった理由(ワケ) (フラワーコミックス)

■【オススメ】 美人だが意地っ張りな母親に振り回されて、 大変だけれど頑張る幼い少年のお話。

電子版が出ていたので購入。そうか「龍三郎」シリーズは1991年刊行で今から・・・23年前なのか。 絵柄は今風ではないが、そもそも現代的な話ではないので、いま読んでもハンデにはならない。


主人公は かわいい少年なのだけれど話としては彼がかわいらしさを振りまく話ではないので、 デフォルメされて三白眼のような目で描かれる場面が多い。 つまりはそういうコメディである。天真爛漫というかワガママで贅沢グセが抜けない 元女優の母親に振り回される話。


そこに、元ダンナも登場し、 彼が全く異種な人物であるところが このシリーズの肝。ただ、あくまでも龍三郎シリーズなので、 主人公が積極的に動き、彼が事件を引き起こし、かつ 決着もつける。


一瞬弱気にはなるが、そこで、 自分が頑張らないと、と気合を付け直して 踏ん張る主人公が格好いい。 いや、でも、この話は、 男は女に振り回される、って テーマの内容だよな・・・。


【データ】
田村由美 (たむらゆみ)
ボクが泥棒になった理由
【初出情報】デラックス別冊少女コミック 1990年7月30日号、9月30日号、11月30日号、1991年1月30日号 【発行元/発売元】小学館 【レーベル】別コミフラワーコミックス 【発行日】1991年5月20日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→ボクが泥棒になった理由(ワケ) (フラワーコミックス)
高台にある大きな家に、元女優の美人なママと2人暮らし。お嬢様育ちでわがままなママは贅沢が大好き。でも家にはお金がなく、ママは家の骨董品を売っては贅沢を。そして龍三郎がガールフレンドのリエちゃんからのあずかりものの指輪まで、骨董屋に売ってしまう始末。龍三郎はあわてて取り戻そうとするが、時すでに遅し。腹を立てる龍三郎にママは一言「盗めばいいんじゃない」とドロボウ宣言!不器用なママにはまかせられないと、龍三郎も盗みにいくのだが…!? ●収録作品 ボクが泥棒になった理由/パパが泥棒になった理由/ボクが王様になった理由/ボクが幽霊になった理由

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