【オススメ】 和田隆志/ヴィーヴル洋裁店 〜キヌヨとハリエット〜


ヴィーヴル洋裁店~キヌヨとハリエット~ (1) (ビッグコミックス)

■【オススメ】ファンタジー世界のオートクチュール屋の話。設定は絶品。ただ、物語の構成が凡庸なのは勿体ない。

魔法のある世界。魔法学園の服飾科でオートクチュール専攻に通う少女が主人公。彼女の腕はクラスメイトからも一目置かれていた。彼女の祖母は元魔法王室御用達、特別な一品ものを丁寧に作る店を経営していた。その店を継ぎたいのが本心、なのだけれど、時代はファストファッションの時代、今季は今季、来季は来季。フルオーダーの一点ものは時代遅れと言われる世の中。そこに、亡くなった祖母の店を閉めるとの連絡が母から入るのだった。


フルオーダーの品物を作る店のお話。少女はなし崩しに祖母の店を継ぐことになる。洋服や靴でありそうな話。ただこの手の設定は割とファンタジー寄りになりがちで、少なくとも現代日本を舞台にする話は少なめ。本作は更に割り切り、魔法世界の話に設定している。そのおかげで、登場人物は一般的な人間だけではなく、素材も魔物の革など。「ダンジョン飯」のノリで、これが微に入り細に入り架空の素材の入手の仕方から仕上げ方まで丁寧で楽しい。


一方で、オーダー服が軽んじられる時代という設定が安易である上に、元々祖母の店で働きつつ方向性の違いから独立を促され、今は既製服で名を馳せている人物が、ヒロインの邪魔をしようとしてくる、という物語になってしまっており、この凡庸な対立構造が極めて残念。話のスケール感が縮んでしまった。勿体ない。


【データ】
和田隆志
ヴィーヴル洋裁店 〜キヌヨとハリエット〜
【発行元/発売元】 小学館 (2019/6/12) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ ヴィーヴル洋裁店~キヌヨとハリエット~ (1) (ビッグコミックス)
幻を縫う!異世界オートクチュール繁盛記! ドラゴン革のレザージャケットは、いかがですか? 魔法王国ロイヤルワラント通りにそびえ立つ、洋裁店「クチュリエール シガラキ」。 ここのお店のモットーは、「一生着られるお気に入り」をお客さまにお届けすること。 そのためならば、「ヴィヴール」と呼ばれる幻の獣たち、ドラゴンだって、人魚だって、ユニコーンだってなんでもござれ! 魔法王国中で愛されている洋裁店の跡取り娘・キヌヨと相棒のハリエットが紡ぐオートクチュール繁盛記!



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【オススメ】 むんこ/出会ってしまったツルとカメ


出会ってしまったツルとカメ 1 (バンブー・コミックス)

■【オススメ】コメディムードでテンポの 良い青春恋愛ものだが、背負っているものは 濃い二人の物語。

数合わせの合コンで出会った男女。 喧嘩腰だった女の子のほうが彼にぞっこんで 会いたがっているという。そして実際、 彼のバイト先にも登校途中の駅にも 現れる。そんな彼女を、彼は拒否する… のだが彼女はめげず、なんだかんだで彼は 少しづつ押し切られていく。


押しかけ女房風コメディ。 彼女の変さは、実はあまり伝わってこない。 積極的であるのは確かだが。まぁ、 普通に考えれば変かもしれないが、 著者の作品のキャラクターとしては普通…。


彼のほうは、バイトに明け暮れており、 一人暮らしには不相応な大きさの部屋に 住んでおり、母親の無心に応じて 仕送りを送っている、という背景は ちらちら描かれている。一方の 彼女は、ヤクザの庶子なんだろうなぁ、 という描かれ方はしているが、はっきりしない。 そもそも彼のほうがそれを理解しているのか、 彼女の周辺の人物は知っているのかどうか。


そんな環境で彼女のその押し出しは何なのか、 は不明も続刊では明らかになってくるのだろう。 なにせ次の巻で完結らしいので。 未来のある結末ではあってほしい。


【データ】
むんこ
出会ってしまったツルとカメ
【発行元/発売元】 竹書房 (2019/5/27) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→ 出会ってしまったツルとカメ 1 (バンブー・コミックス)
運命の人との出会いは、平凡だった。 「私達って似てますよね」 合コンで補欠要員だった高校生ふたり。 鶴田君に亀山ちゃんが惹かれた理由は… 働きづめで達観少年の鶴田くん(16)と積極的なヤクザの娘亀山ちゃん(16) 子供でいられなかった2人のラブコメディ。 雑誌掲載時のカラーページを完全補完した、電子だけの特別版にてお届けします!


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【オススメ】 池波正太郎、 崗田屋愉一/雲霧仁左衛門


雲霧仁左衛門 1 (乱コミックス)

■【オススメ】読み応えある物語をスタイリッシュに描く。

階段を滑り落ちるようにして縋ってきた少年。 彼を介抱した人物は彼を追ってきた軽業一座を 名乗る者たちに治療費を渡しつつ、 最近は付近で物騒な事件が頻発しているので 気をつけるよう告げる。 軽業一座を名乗る連中は然してその物騒な事件の 張本人であり、 少年はそこから抜けたがっていたのだが、 連中は彼を折檻しつつ、 次の仕事の相手を件の介抱した人物のところに決めた。


しかし件の人物は一枚上手で、自ら訪ねていき、 連中を一網打尽にする。なぜならその人物は大盗賊の 雲霧仁左衛門。連中が襲った相手は先に目をつけていた 相手であり、潜ませていた引き込みまでも 手をかけたことでその手口含め見せしめとして 始末する必要があったのだった。


原作もののコミカライズは、設定と話の筋が出来上がっている ので良くできていて当然、ということで当サイトでは あまり評価するつもりはないのだが、本作は その原作をベースに、世界をきっちり仕立てており、 スムーズな展開で物語に引き込むことに成功している。 それは「鬼平犯科帳」のドラマ版のよう。 そんな幸せな体験が、本作では感じられる。 読み応えもしっかり。一巻だけでも満足できる構成のうえで、 続刊も読まなければ、と思わせる引きも作れている。


新入りだが才能ある人物を主人公として 物語を見せていく、というのはオーソドックスも よいところ、なのだが、それを物語にどう 溶け込ませるか、については本作は良いお手本。 ここまで上手くいったのは、雲霧仁左衛門という 絶対的なキャラクターがおり、しかもそれが周知 という前提があるからではあるが、それにしても 見事な作劇。これは良いものを読んだ。


【データ】
原作=池波正太郎、 崗田屋愉一
雲霧仁左衛門
【発行元/発売元】 リイド社 (2019/5/31) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→ 雲霧仁左衛門 1 (乱コミックス)
つとめの三カ条―― 一、盗まれて難儀する者へは手を出すまじきこと 一、つとめをするとき人を殺傷せぬこと 一、女を手ごめにせぬこと 「本格」として三つの掟を守って暗躍する怪盗・雲霧一味に狙われた者はただ立ち尽くすのみ! 他の凶賊とは一線を画する盗みの手練手管とは……!?


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【オススメ】 オノ・ナツメ/レディ&オールドマン


レディ&オールドマン 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

■【オススメ】 タイムスリップものの亜種。現代を知らない男「オールドマン」と、その面倒を見る「レディ」のバディもの。

刑務所から刑期を終えて出てきた男。彼を、ダイナーの娘である少女が見かけ、父親譲りの面倒見の良さゆえ連れてくる。長い刑期を終えた、という彼はホームレス同然の髪や髭を剃ってみると、現れたのは青年のような若々しい姿だった。


100年の刑期だったという彼。やけどして水ぶくれができていたはずの手も、指輪で傷ついた顔も、すぐに治る。そんな、不老不死の体質を持った男の話。100年ぶりのシャバなので、話はそちらがメインとなり、タイムスリップしてきた人のように見える。


ダイナーを営む少女の父親は昔運び屋をしており、昔の知り合いが久々に依頼を持ってくる。その依頼を、少女は不老不死の男とともに受ける。通り名として名付けたのが、「レディ」&「オールドマン」。二人はバディを組み、バイクにサイドカーで旅に出るのだった。


運び屋として巻き込まれるエピソードを中心に、バディもの、ロードものとして展開しつつ、オールドマンには双子の弟がいた、ということで、その弟を探す旅が最終目的に据えられる。その目的が、オールドマン自体がなぜ不老不死となったのか、なぜ刑務所に入ることになったのか、にも繋がっているところが実に上手い。


2016年刊行作品。順調に巻を重ねているが気がつけばレビューしていなかったので今更ながら。 →レディ&オールドマン 7 (ヤングジャンプコミックス)


【データ】
オノ・ナツメ
レディ&オールドマン
【発行元/発売元】 集英社 (2016/6/17) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→ レディ&オールドマン 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

1963年、ロサンゼルス郊外。好奇心旺盛なダイナーの娘・シェリーは、ある日、100年の刑を終えて出所したという老人と出会う。旧収容棟の「最後の住人」と噂される彼の正体とは……。 時に事件に巻き込まれ、時に事件を解決しながら、街から街へと渡り歩く二人組──彼らの通り名は“レディ&オールドマン”!



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【オススメ】 モリエサトシ/私の正しいお兄ちゃん


私の正しいお兄ちゃん(1) (BE LOVE KC)

■【オススメ】生き別れになった兄を求め続ける女性と、 なにかに追われ続け眠れない男性と。いろいろとおかしい 二人が出会ってしまう、サスペンス。

地味で真面目な大学生。特技は、どこでも寝れること。 寝ることが幸せ。彼女が望むのは、両親が離婚して以来会えていない お兄ちゃんに再会してまた一緒に住むこと。そのために、 バイトに勉学に励んでいた。


そんな彼女の心を乱すのは、バイト先の男性。よくできた彼は、 彼女が考えるお兄ちゃんに面影が似ている、ように見えた。 そんな彼は、彼女がどこでも眠れることに興味を示し、 彼女がうたた寝している横で彼もうとうとと。でもそれは 彼にとって驚くべきこと。彼は眠れないことに困り果てていたから。


生き別れの兄を思う女性と、不眠症の男性。ただこの話は、 それだけではなかった。男性が不眠であるのには、理由がある。 その理由は、彼が追われているから、少なくとも彼自身が そう思っているからだった。彼は、人を殺していた。


彼の告白に驚きつつ、しかしそれを警察に告げるでもなく、 彼を受け入れようとする女性。一方で、同じアパートに住む 刑事がその境遇から彼女に気をかけており、兄を探そうと 手を回す。そこで遺体の写真から、覚えていた兄と同じやけどの 傷跡の背中の写真を見つけてしまう。兄は死んだ。 兄に会えないのなら、と自暴自棄になる彼女。今度は、 男性が女性を気にかけ、救おうと寄り添うのだった。


過去を持つ二人が出会い、その過去が繋がっていくミステリ。 それが、幸せな噛み合い方ではないため、例によって悲劇 に向かうほかなさそうな点はもやもやするが、 どんな結末に持っていくのか、確かに気になる。 ほぼ登場人物がいない中で、刑事を絡ませたことで 話の転がりはスムーズに。そんなものほいほい見せてよいかどうかは別として。


しかし。人ひとり殺しておいて逃げ延びたいとする男性は なぜ自己正当化できるのか、その論理がいかなるものか気になるが、 それ以上に、兄と再会しまた生活することだけが 生きる望みという女性のほうがより重篤なように見える。 このあたりの異常さの理由は深掘りされるのかどうか、 注目したい。


【データ】
モリエサトシ
私の正しいお兄ちゃん
【発行元/発売元】 講談社 (2019/4/12) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ 私の正しいお兄ちゃん(1) (BE LOVE KC)
大学生の理世はアルバイト先のスーパーで働く海利と出会う。眠れない海利に肩を貸すうち、幼いころ別れた兄の思い出を重ね、理世は好意を抱くように。しかし、海利のアパートで彼が人を殺したという日記を見てしまい衝撃を受ける。好きになった人の正体は一体? 次々と明らかになる真実と海利への愛が理世を追いつめる! モリエサトシが贈るジェットコースター・クライムサスペンス&ラブ!!


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【オススメ】 小坂俊史/新婚よそじのメシ事情


新婚よそじのメシ事情 (バンブーコミックス)

■【オススメ】新婚エッセイ漫画。それを、食、に絞って描いている点が面白い。あとがきのおノロケ具合も素敵。

一人暮らしが長くほぼ適当な自炊と外食で食事を済ませてきた四十路の漫画家が、結婚して初めて妻に手料理を作ってもらって、というお話。基本ほぼノンフィクションのショートだそうな。どこまで事実かしらないが読者としては面白ければそれでいい。


初回は奥さんのはじめての手作り料理に、今まで食べる機会がなかったがどんなものが出てくるのか、変なものは出てこないだろうが寧ろ敷居の高い料理が出てくるのでは、など考えつつ正座して待ち、でてきた料理が生姜焼きと言いながらポークジンジャーであるという展開に混乱するという、ある種の異文化遭遇的ものになるところが面白い。基本まぁ結婚生活コメディものは異文化ギャップネタが多いですが。


スーパーの使い分けエピソードは極めて納得。特色あるからね。しかしオチがレジネタというのは面白いが自意識過剰感あり、でもこれは逆算して書いたネタかなぁという気がする。カレーの話も、夫の家と妻の家で全く全然方向性が違うというのでこれもユニークだった。いや、関西のご家庭は牛肉にお金かけるって確かに聞く気がします。  続刊も出ました→新婚よそじのメシ事情 2 (バンブー・コミックス)


【データ】
小坂俊史
新婚よそじのメシ事情
【発行元/発売元】 竹書房 (2017/11/22) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ 新婚よそじのメシ事情 (バンブーコミックス)
独身ひとり暮らし歴21年。食習慣がただれにただれた…そんな40男が結婚したーーー! 突撃! ホヤホヤうちごはん。マンガ家小坂俊史(新婚)のほぼノンフィクション新婚食卓ショート! ★単行本カバー下画像収録★


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【オススメ】 田島列島/水は海に向かって流れる


水は海に向かって流れる(1) (KCデラックス)

■【オススメ】少年が叔父を頼って引っ越した先はシェアハウスだった。

入学する高校が遠いため、学校近くに住んでいるおじを頼った少年。しかし引越し先に向かおうとすると、最寄り駅に迎えにきたのは女性だった。おじさんは一人暮らしではなかったのか?二人の愛の巣に俺はおじゃま虫ではないのか?怒ってんじゃないの?笑わないし、と思う少年。それは前半は誤解で、おじさんの住んでいるのはシェアハウス、というか共同アパート。しかし後半の直感は、当たらずとも遠からず。


おじさんは実は会社勤めをやめて漫画家として暮らしている、だが実家には秘密にしてくれという。そして迎えにきてくれた女性は、おじさんとは何の関係もないのだが、少年とは実は関係があり、彼女の母は少年の父と不倫の末失踪した過去があった。…何それ、重い…。とはいえ子供には関係ない、として淡々と接しようとする女性なのだった。


複数人に関与する昔の不倫ネタ、これを誰が知って誰が知らないか、でそれぞれの思惑もありつつ錯綜するのが一巻の話。シェアハウスものだが設定も話も全然オシャレじゃない昭和感がすごい。同居人には女装している青年がおり、その青年は少年の同級生の兄であるという人間関係もあるが、この辺は今のところコメディリリーフ。もうひとりの同居人である教授は色々引っ掻き回すトリックスター的役割。


しかしこれ、親の因果で子が右往左往し迷惑している、って話なのよね。その割に当の本人は無神経なところが実に現実的。まぁ子供は自分のことではないことなどとっとと乗り越えろって話でもある。その点で主人公は少年というよりも女性の方なんだろうなぁとは思う。


【データ】
田島列島
水は海に向かって流れる
【発行元/発売元】 講談社 (2019/5/9) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→ 水は海に向かって流れる(1) (KCデラックス)
「あの人、本当は怒りたいんじゃないの?」高校への進学を機に、叔父の家に居候することになった直達。だが最寄りの駅に迎えにきたのは見知らぬ大人の女性、榊さんだった。案内された家の住人は、親に黙って脱サラしたマンガ家(叔父)、女装の占い師、ヒゲメガネの大学教授、どこか影のある25歳OLと、いずれも曲者揃い。そこに高校1年生の直達を加えて、男女5人での一つ屋根の下、奇妙な共同生活が始まった。共同生活を送るうち、日々を淡々と過ごす25歳OLの榊さんに淡い思いを抱き始める直達だったが、彼女と自分との間には思いも寄らぬ因縁が……。少年が家族の元を離れて初めて知る、家族の「罪」。自分もその被害者なのかもしれないが、加害者でもあるような気がする。割り切れないモヤモヤした思いを抱きながら、少年は少しずつ家族を知り、大人の階段を上っていく。前作から4年の沈黙を破った田島列島が、ユーモラスかつセンシティブな独特の筆致で描くのは、家族の元を離れて始まる、家族の物語。家族の元を離れて始まる、家族の物語。高1春、曲者揃いの住人たちと男女5人の共同生活を始めた直達。彼が淡い想いを寄せる25歳OLの榊さんとの間には、思いも寄らぬ因縁が……。「別冊マガジン」連載時より作家、著名人、漫画読みから絶賛の声が続々!宝島社「このマンガがすごい!2015」オトコ編第3位、マンガ大賞2015第2位など各漫画賞を総ナメにした名作『子供はわかってあげない』の田島列島、待望の最新作!


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